鉄道模型ジオラマのストラクチャー(ペーパーキット)を作る。
鉄道模型ストラクチャーペーパーキットを作ってみました
みにちゅあーとキットなつかしのジオラマシリーズ「スナック」
小学生の頃から鉄道模型に興味を持ち、特に列車よりも街の建物(ストラクチャー)に心をときめかせていました。
昔はよくNゲージのジオラマを飾る施設があったもので、訪れては食い入るように見つめていたものです。
最近ではショッピングモールや、鉄道模型店の中でジオラマを見かけますね。
いつ見ても、小さな街にはロマンが詰まっていると思います。
最初に買ったのはトミックスのレールと車両のセットでしたが、中学生の時には自分の部屋に大きなボードを組み上げて、有り合わせの材料でベースを作りました。
記憶ではA0ボードを横に繋げたサイズ(841×2,378mm)だったと思います。
コツコツと進めてはいましたが、3年間のうちに行き詰まってしまいます。
まず、当時は圧倒的にお金が無かった…
なかなか材料が揃いません。
さらに田舎に住んでいたので、自分の足で買い物にも行けない。
例えば、希望の太さの針金を買おうにも10キロ以上離れた隣町まで行かなければいけません。
(模型屋さんなんてはるか彼方でした)
土台は発泡スチロールや紙粘土でなんとかなりましたが、それでも結構な量を必要とします。
部分的にしか進める事ができません。
さらにその上に建物を建てようと思ったら…トミックスやカトーから出ているストラクチャーは中学生には高かった…
それでもどうしても欲しくて買ってしまったのは、トミックスの「木造駅舎」。
そしてグリーンマックスの「アーケード・地下入り口セット」。
(他にもいくつか持っていたかもしれませんが忘れてしまいました)
しかし、841×2,378mmのサイズに街を作るには全く足りません。
そのため当時の私が思いついたのは
「無ければ作ればいいじゃない」
でした。
当時の「鉄道模型趣味」という雑誌に、巨大なジオラマに自作のお城を作り、城下町を再現している写真が載っていました。
城の細部まで手作りで、あの天守閣の複雑な屋根も瓦も全て自作で再現(記憶が正しければ)しておられました。
中学生の私には神に見えましたね。
私も真似して瓦屋根を作ってみた事がありますが、ものすごく大変な作業です。
その時、自分にはまだまだ手を出せる領域では無いのだ、と感じたのでした。
これは財力と時間を手にした大人の世界なんだと痛感しましたね。
今思い返せば、そもそも2メートル超えの巨大なサイズのジオラマを作ろうとしたところに無理があったと思います。
せめて処女作はA3サイズくらいで留めておけば良かったのではないか、と思います。
レールが敷けなきゃ鉄道無しで、街だけでも良いのです。
自分が好きなのは鉄道ではなくてミニチュアの街でしたから。
しかし、鉄道を含めて製作しなければいけない、という固定観念にとらわれていました。
そのため完成させる事ができずに挫折し、中学校卒業を期に鉄道模型のセットは友達にあげてしまったのでした。
ちょっと話が長くなってしまうので、今回のペーパーキットに話を戻します。
このペーパーキットをお店で見かけた時、中学生当時の気持ちを思い出しました。
「これだ」
何か、当時満たされなかった想いを また、当時見つけられなかった夢を 見つけた気がしたのです。
「街は、紙で再現できる」
みにちゅあーとキットなつかしのジオラマシリーズ「スナック」を作ってみて、あらたな世界を作り出す喜びに出会えた気がしたのでした。
前置きが長くなりましたが、今回の動画ではこのペーパーキットを組み立て、中に麦球を仕込んだり改造を施して、少し塗装もしています。
ご興味ありましたらご覧頂けると嬉しいです。
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